ダーウィンの進化論を否定し、生物の多様性は「知的な存在による設計」の結果だと主張する「インテリジェント・デザイン」(ID)を学校教育で教えることが問われた裁判で、アメリカ・ペンシルベニア州の連邦地裁は20日、IDを科学ではないとし、学校で教えることを禁じる判決を行いました
(12月22日付け「しんぶん赤旗」)。
判決はIDについて、「超自然的な原因を容認することで数世紀来の科学の基本原則を踏みにじっている」とし、「科学ではない」と断定。アメリカ市民的自由連盟という団体は「教育を利用して特定の宗教の信仰を広めるのは憲法違反だと考える人々の勝利だ」とコメントしているといいます。
当然の判断だとも思いますが、アメリカという国にはいまもこうした復古主義が残っているのかとびっくりもさせられました。しかし、日本においても「神話」を歴史の「事実」として教えようとする動きがあり、他人事ではないとも感じました。信教の自由、内心の自由を守るうえでも、教育は「信仰」の押し付けであってはならないと強く思います。