朝の駅頭宣伝から帰って洗濯物の山と格闘しているときに電話が鳴った。江戸川区にいる父からだった。「入院したから、病院にきてくれ」と言ったきり、一方的に電話は切れた。事情がのみ込めず、こちらから実家に電話をかけて確かめようとしたが、母も病院に行っているらしく不在だった。
結局、病院に行かざるをえなくなった。渋滞の首都高速を通ってようやくその病院にたどりついた。以前患った大腸がんや脳こうそくの再発だと「やっかいだな」と思っていたが、病室の父は意外と顔色がよく、こちらが拍子抜けしてしまった。きのう転んで痛めたヒザがきょうになって大きく腫上がり、診察にきたところ、検査もふくめてそのまま入院ということになったという。骨に異常はないというが、腫れの原因はよくわからないそうで、入院は一週間ていどになりそうだという。
帰り際に「じゃ、お大事に」と言ったら、「もっと心を込めて言えよ」と父。ふだんどおりに小言を言う元気はあるので、まずは、ひと安心。