日本共産党板橋南後援会ニュース(1・2月号)に掲載された記事を紹介します。
宝樹山・西光寺
(大谷口二丁目8)
大谷口地域センター管理事務所の向かいにあるお寺です。開基は覚印上人、寛永20年(1642年)建造です。寺の境内に農耕伝説の「しろかき地蔵尊」が祭ってあります。区内唯一の中世の石仏で板橋区の文化財に指定されています。
農耕伝説とはつぎのようなお話です。
「昔、大谷口村に心優しいお百姓がいました。明日は村挙げての田植えの日で畔代づくりに一生懸命励みましたが半分もできませんでした。困っていると、どこからか若いお坊さんきて『代がきができなくてお困りのようですね』と優しく声をかけて去って行きました。一夜あけ、田んぼに来てみると、すでに田植えは終わっていました。そして田んぼの泥が点々と草原に消えていました。跡をたどるとお堂があり石地蔵がお立ちになつていて、腰から下は泥だらけでした。お百姓はお地蔵さんが代がきをつくり田植えをしてくださったと涙ながらにお礼を申し上げました。大谷口村の人々はその後、このお地蔵様を『代かき地蔵尊』とあがめて、あつくお祭りをしました。」(向原・高山)