板橋の区立中学校の事務職員(都費職員)が修学旅行の積立金や教材費等の「私費会計」から約2300万円を横領していた事件で、板橋区は公費で全額を賠償する方針を決めました。同時に、横領した事務職員と監督責任者の学校長に対する求償訴訟を起こすことも明らかにしています。
公費による賠償も区が原告になって訴訟を起こすことも、区議会での議決事項になっているため、5月の臨時区議会に議案が上程されることになりました。
例年、5月の臨時会は区議の所属する常任委員会を決める「組がえ」だけを決めるだけの議会で、それ以外の議案が上程されるのは異例のことです。5月末に実施する修学旅行に間に合わせるための措置でもあります。
「一人の職員の勝手な(というか無法な)行ないのために招集される議会か」と思えば、ぼやきたくもなるのですが、修学旅行を楽しみにしている子どもたちに被害をおよばさないためにも、横領をゆるしてしまった区の管理の問題点をただすためにも、しっかりと臨みたいと思います。