「三宅島の復興のため」と称して行われたバイクイベントで、主演したタレントに1000万円のギャラが支払われていた。タレントには何の落ち度もないが、税金のつかいみちとしては法外な金額だと思う。
このイベントを実施するまでの過程においても、石原都知事がイギリス・マン島に視察を行うなど、たいへんな税金がつかわれてきた。
ほんとうに島の復興に役立つのなら文句はない。しかし、「島でバイクレースを」という発想は、石原知事の趣味の延長でしかない。「復興」を口実にした都政の私物化である。
観光は三宅島の重要な産業であり、これに都が支援することは必要であり、当然のことだが、知事が「バイク」を押し付けたために、本来の島の観光資源である「自然」「海」「漁業」「農業」が置き去りにされていないか。
一過性のイベントは、その時だけは「にぎわい」をつくるかもしれないが、長期的にみた場合、どれだけ島の復興に役立つのか? 見直すべきだ。
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