日本共産党板橋南後援会ニュース5月号に寄せられた投書を紹介します。
「病人になれない」 東山町 K原
私は昨年末、坐骨神経痛を悪化させ、歩くこともできなくなり、一月に2週間入院しました。
安い大部屋の病室は満員で、個室は一日1万円かかるといいます。なんとか一日7千5百円の病室なら空きがあるというので、清水の舞台から飛び降りる思いで入院しました。
入院で症状は軽くなりましたが、支払いは大変重いものでした。
毎日、注射・点滴・リハビリ等の手厚い治療を受けましたが、薬代を含め医療費は入院費の4分の1でした。
合計約18万円の入院費用のうち、医療費は約4万5千円。食費約1万円。そのほかはベッド代だけで12万円もかかりました。
その私立病院は、4~6人室が21室でしたが個室は34室もあります。国から支払われる診療報酬が少ないため、医療だけでは運営できず個室を増やさざるを得ないのだと思います。
しかし、今回わずか14日間の入院費は私の年金の1か月分を3万円近く超えています。妻の年金で支えられた入院でした。
80歳を超えた私がもっと長くかかる病気になったら? 近く「後期高齢者」になる妻も入院したら?と不安が募ります。
入院費の高さに不満を持つ方はたくさんいるのではないでしょうか? ご町内には、夫が個室から大部屋に移っても、月20万円を超える入院費を払い続けて看病している奥さんが何人かいます。
ある夫人は「私は病人になれない」と言っていましたが、私もまったく同感です。