久しぶりに区役所に来たら、
なんともショックな事件が起きていた。
板橋区のある福祉事務所の所長が、
知人女性への「迷惑メール」で
警察から警告(ストーカー規制法違反)を受けていたというのです。
この所長は事実を認め、板橋区は懲戒処分を決めましたが、
所長はこれを受けて退職してしまいました。
私がショックなのは、この事件そのものもそうですが、
その後の区(坂本健区長)の対応です。
区は、1月28日には、本人に事情聴取を行い、ストーカーの事実を確認していたのですが、
その後も本人は所長としての職務をつづけ、
2月3日には、私も出席した個人情報保護審議会に参加し、
福祉事務所の情報管理などについて報告をしていたのです。
この福祉事務所では盗難事件があったばかりで、
この所長は「金銭や個人情報の管理について、ルール違反があった。反省している。今後はルールや法令遵守を徹底したい」というようなことを答弁していたのだが、この時すでに、所長自身が重大な法違反を犯し、区長もそれを知っていたことになる。
そんな人物をよくも大事な会議の大事な報告を任せたものだと思う。
今回のストーカー事件で坂本区長は「職員が一丸となって信頼の回復に努めてまいります」とコメントを発表したが、盗難事件のときにはストーカー所長が同じようなことを言っていた。
坂本区長は、「職員一丸」など決まり文句でお茶を濁すまえに、自らのもとで働く職員にどんな問題が広がっているのかを、把握することに努めるべきだろう。
それがなければ、今回の事件は別の事件の予兆にしかならないのではないか?