◆昨年から「りんりん号」がスタート
私は、4年前に「コミュニティバス(コミバス)の実現」を公約に掲げ、区議会に送り出していただきました。これまでコミバス運行を区に働きかけ、区民のみなさんによるコミバスを走らせるための陳情署名にも力をあわせ、とりくんできました。
そうした運動のなかで昨年、板橋区のコミバス「りんりん号」(写真)の実験運行が、
下赤塚駅を起点・終点とする循環路線で始まりました。
◆区内に複数のコミバス路線が必要
コミバスの実験運行の開始は大きな進展ですが、区内には、まだ多くの交通不便地域が残されており、1路線だけでは不十分です。
私は「大谷口、小茂根、向原、東新、東山の地域では、住民は区役所や区内の病院に行くのに、池袋経由で遠回りをしなければならないなど、住民は大変不便しています。道路幅の狭さが課題とされていますが、だからこそ小型のコミバスが必要とされています」(09年6月2日、区議会一般質問)と訴えています。
◆早急に計画化を
2010年3月には予算特別委員会で「小竹向原駅とコミバス路線をつなげてほしい」と提案。都市整備部長に「大谷口北、東新、桜川周辺がコミバスの検討対象地域だが、向原・小茂根地域も含まれている」ことを明らかにさせました。
さらに「当該地域については、日大病院(移転)の動向や、実験運行の検証結果、道路幅などの課題を整理する必要がある。その上で区としても検討したい」との答弁を引き出しました。
ことし3月の代表質問でも「区内に複数のコミバス路線を実現させるため、早急に計画をたてるべき」と区長に強く迫りました。
私は、まちにコミバスを走らせ、交通不便をなくすため、さらにがんばります。
自民が「赤字」というけれど…
コミバスの役割は?
自民党の区議は「コミバスに反対ではないが…」といいながらも「赤字ありきのコミバスの実験運行から本格導入については、区の財政に多大な影響を及ぼすので安易な導入は避けるべき」と主張しています(2010年9月一般質問)。
しかし、コミバスは高齢者等の交通弱者に対して「動く病院」「動く区役所」として、医療や行政サービスの役割を果たすものです。
バスの運行経費だけではなく、地域社会全体での効果をみるべきです。