東京都は都立城北中央公園の拡張計画の事業認可を告示しました(4月18日)。
今回、拡張区域に指定されたのは、板橋区小茂根5丁目の7,8,9,10,14、15、16、17番地と19番地の一部です。この区域内には204世帯、445人が居住しています。事業期間は平成36年3月31日までの10年間です。
これまで2回行なわれた説明会では住民から不満の声が続出しています。
公園拡張は、この後も計画されており、完了すると小茂根5丁目のほぼ全域と小茂根3丁目8番地、東新町2丁目32、33、34番地が公園化され、現在の居住者は移転を迫られることになります。
城北中央公園の開園は昭和32年4月。最初の都市計画決定は同年12月で、最終の計画決定は昭和51年7月です。以来、少しずつ空地になったところ「公園」として指定され拡張が続いていましたが、住居が立ち並び住宅街を形成している区域を「公園化」する事業認可は今回がはじめてです。
まだ林や牧場が多かった古い時代につくった公園計画に固執し、多くの住民が生活している場所まで公園にする必要はありません。
東京都の公園不足、緑化の遅れという事情があったとしても、すでに広い公園がある場所に公園を広げることにも大きな意義があるとも思えません。
「住み続けられる板橋区」を標榜しながら、せっかく板橋区を選んで住んでくれた人々を追い出すというのは、まったく不合理です。
板橋区都市整備局を通じて、事業主の東京都に拡張計画の見直しを求めています。