「家族状況」
「家庭状況」
「親族関係」
「家族構成」
「世帯状況」――この言葉の違い、わかりますか?
きょうおこなわれた個人情報審議会で諮問された文書に出てきた言葉です。この審議会は区の事業であつかう個人情報の項目を定め、それをどうやって保護するかを決める大事な会議なのですが、肝心の「個人情報の項目」が具体的に何を指すのか、諮問の文書を見ただけでははっきりしません。
障害児に関する業務で取り扱う「家族状況という個人情報の項目は何か」と私が質問したところ「障害児の世話ができる人物がいるか確認するために必要な家族の就業も含めた情報」だとこたえました。もの忘れ相談事業や介護予防事業で取り扱う「家庭状況」は「お年寄りは昼間、独居でいるかどうかも含む情報」とのことです。似た言葉であっても意味はだいぶ違うようです。「親族関係」「家族構成」「世帯状況」「生活状況」「居住状況」「居住環境」…、それぞれみんな何を意味するか、聞いてみたかったのですが、時間がいくらあっても足りません。
取り扱う個人情報は限定してこそ保護が可能になります。しかし、その項目が何を意味するかをはっきりしなければ、わけがわからないうちにたくさんの情報を扱うことになり、保護しきれないことにもなってしまいます。
私の質問に区の担当課長は「必ずしも用語が整理されていない」ことを認めました。そして審議会全体として区に改善を求めることに決まりました。
平成17年度第4回 板橋区情報公開及び個人情報保護審議会