区役所で仕事していると昨日と今日にかぎって、次から次へと携帯電話が鳴る。でると「区役所の控室にかけてもつながらないから、ケータイにかけた」という人が多い。私に直接用事がない人までかけてくる。まるで私のケータイが控室の代表電話のようになっている。庁舎管理係に内線で聞くと「NTTのIP電話回線のトラブルの影響」だという。
板橋区役所でIP電話を採用するときに区議会の総務委員会での議論があった。「IP電話のデメリットはないのか?」――区側の答弁は「だいじょうぶです」というものだった。しかし導入後一年あまりで2日間にわたって、電話がかかりにくい状態になっている。こんなんでいいのか。いいわけないよね。
ちなみにIP電話導入時に「IP電話のデメリット」についての私の質問への契約管財課長の答弁はつぎのごとし。(2004年5月12日 企画総務委員会)
◯契約管財課長
IP電話のデメリットでございますけれども、確かにですね、いいところもございますけども、悪いところもあるのではなかろうかというふうなところでございますんで、悪いところというのはこういうふうにありますよというのもあれなんでございますけれども、実際的にあるわけでございますので、何があるかというふうなことでございますけれども、これ、何ですか、ファックスについてはですね、これは利用できません。ですから、今までの回線は、ファックス回線はそのまま残しますということでございます。はい。
それから、停電時はですね、一般電話もそうなんですけども、停電時は利用できません。というのは─ですけれども、たまたまですね、板橋区役所には緊急発電装置がございますので、これについてはそれで対応できるというふうなところでございます。
役所以外についてはですね、確かに厳しいものがあるかと思いますけれども、実際的にですね……。
(「使えないんだ」と言う人あり)
ただ、先ほど言いましたようにファックス回線自体がですね、生きますので、それを使っての回線での通話は可能でございます。そのためにも、結局、このIP電話でファックスは使えませんということはですね、そういう意味ではプラスに、そういう条件のときには転じるというふうなことでございます。
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