きょう受けた生活相談は、「国保料を滞納し、保険証を取上げられたが、家族が病気なので保険証を返してほしい」というものでした。くわしい相談内容はもちろんここで公開するわけにはいきませんが、区の担当者と交渉して感じたことは、いまの政治の仕組みの冷たさ。
滞納したのが悪い…といっても、まじめに働いていても払えなくなる事情があります。そんな事情がどれほど考慮されているのか?
「通院が必要なので保険証を発行してほしい」とお願いしても、「命にかかわる重篤な病気である証明できれば検討する」と答えです。「これがルールなので従っていただかなければ…」ともいいます。
重い病気にならないように通院が必要なのに、“病気が重くなってから来い”ではもはや「健康」保険とはいえません。重篤な病気の人が働くことは不可能。保険料を納めることもできないでしょう。だからこそ、「働いて保険料を納めますから、病院に行けるように保険証を返してください」と訴えているのに、「ルールはルール」という返事しかできない行政。いちばんおおもとのルールである日本国憲法には「健康で文化的な生活」と定められているのに、このことはかえり見られません。
だれのための行政なのか、考えてしまいます。