硫化水素による自殺が相次いでいる。きのうは高知の団地で中学生3年生の少女が亡くなってしまった。少女は「ガス発生中」の貼紙までしていたというが、異臭がたちこめ住民80人が避難し、10人が救急車で運ばれる事件となった。
これまで「練炭自殺」が問題になっていたが、こんどの「硫化水素」も「流行り」なのだろうか? いやな流行だ。
硫化水素の発生源として、市販の洗剤が用いられていることもやっかいな話だ。ふつうの洗剤を買うのに身分証の提示を求めるわけにもいかない。
死ぬ気になれば、その方法など、いくらでもあるということなのだろうか? 死にたくなる理由をとりのぞき、生きることに希望がもてるようにしてあげることだけが根本的な解決策はないのかもしれない。それもむずかしいことだけど。
硫化水素についてしらべてみたら、「えっ」と思うことがあった。「硫化水素とは、口臭の原因となる物質のひとつだ」というのだ。硫黄が口内の嫌気性細菌によって還元されると硫化水素が発生するそうで、ヒトの口臭の中に含まれる硫化水素の量は0.3PPMくらい。硫化水素の致死量は300PPMといわれているので、死ぬには1000人分の口臭を吸い込まなければならない。
想像しただけでも気分が悪くなる。これを読んだ人が自殺願望をなくしてくれればと思う。
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