6月13日におこなわれて文教児童委員会で私は、物価高騰のなかでの給食費の問題について取り上げました。その要点を紹介します。
松崎
食品の値があがるなかで、いま板橋の学校給食にはどんな影響が出ているのか? 現状を教えてください。
学務課長
今年度の給食費については、昨年度と同額で開始しているが、原油高騰による輸送コストの増、小麦等の穀物価格の上昇によって、かなり給食会計にはきびしい圧迫が続いている。
このようななか、栄養士が購入方法を工夫している。たとえば、野菜等について、サイズのふぞろいな、いわゆる「B級品」を使用したり、米飯とパン給食の回数を調整したりしている。また、油等は毎回きっちり計量した上で使用するという細かな部分まで工夫をして対応している。
不ぞろいな材料を調理職員が限られたた時間のなかで手間を惜しまずに調理し、児童・生徒の口に合うような形で、おいしい安全な給食をつくっている状況で、いま現在は何とかやってこれている状況です。
松崎
たいへんな苦労をしていることは理解できた。今後も給食費の値上げをしないでがんばってほしいと思う。区の財政出動も考えてほしいし、以前はおこなっていた乾物などへの補助制度も復活させてもいいと思うが、今後についての区の対応はどうするのか?
学務課長
(乾物類などを)無償で供給することは平成15年までやっていたが、区の財政状況もきびしい状況で、経営刷新計画によって平成16年から休止している。
教育委員会として、今年4月から、給食費の動向に対して委員会を設置し、学校現場とともに、現行の給食費がどのような状況なのか分析をしている。また、来年度から夏休みが5日間短縮されるために給食も5回増加することになるが、そうした条件もふまえ、どういった方向性がとれるか、今後のあり方を検討している状況だ。いましばらく結論には時間がかかるが、そうした形で動きだしていることはご理解いただきたい。
松崎
がんばって値上げせずに、安全な給食を提供し続けてほしい。