坂本区政が来年度予算案の目玉と位置づける「お迎えつき病児保育」をめぐって、各党の間で「実績」争奪戦がおこなわれています。
日本共産党は、この不毛な争いには{参戦}していません。
総額約1億5千万円のこの事業は、保育園での子どもの急な発病に対し、区と提携した医師会病院、帝京病院から看護師がタクシーで子どもを迎えに行き、病院内で預かるというもの。タクシー代の実費は保護者負担です。
「子どもの急な発熱でも、会社を早退せずにすむ」という歓迎の声とともに、「病気のときに、知らない人に連れて行かれるのでは、子どもがかわいそう」などの声も聞かれます。
しかし、テレビや新聞などでは「都内初の画期的事業」と大絶賛され、大々的な報道に全国の注目が集まっています。
この「病時保育」を実現させたのは、どこの党か? いま、おこなわれている予算特別委員会で「論争」が起きています。
まず、M主党のM議員が補正予算の総括質疑で「私が長年要求してきたことが、受け入れられうれしく思う」と発言。M主党の実績として強調しました。
これに対してJ民党の若手議員が文教児童分科会の質疑で「病児保育はJ民党のプロジェクトチームで研究・検討し、区長に提案したもの。J民党以外にどの党派が提案したのか」などと、理事者にせまりました。あまりの剣幕に、他党議員から「そんなにいわなくても、J民党の成果だよ」とヤジがとぶほどでした。
それでもJ民党はおさまらず、きょうの総括質疑では別の有力議員が30分以上もかけて、「わが党の成果」を強調しました。
さらに、M主党M議員を名指しで批判。「自分たちががんばってきたことを、他人に『自分がやった』といわれると、正直カチンとくる」などと述べました。
さいごに、この議員は、ハム日月党が区内で配布しているチラシをかかげて
「ブルータスよ、お前もか!」と、名指しこそしませんでしたが、異例のハム日月党批判。
そのビラには例のごとく
「ハム日月党の推進で…」と書いてあったそうです。